世界へ

世界へ

幕末、坂本竜馬は世界を見ていた。江戸時代末期、鎖国政策をとる日本において世界を見据えた考え方は異質だった。それどころか、民衆には日本というくくりで物事を考えることができなかった。藩という小さな単位で全体を認識するのが精一杯だった。藩で一番の美人、藩で一番の秀才、といった具合で、日本一という概念はあまりなかったようだ。って「お〜い竜馬」の第一巻あたりに書いてあった気がする。

そんな時代にあって、あえて海の向こうの外国に思いを馳せていた坂本龍馬。藩という枠も、その上の日本という枠も飛び越えて一気に世界へと意識がいってしまった彼、想像を絶するほど大きな志を持っていたことは容易に読み取れます。

それに比べて現代は大変便利な時代になりました。テレビなどのメディアからは豊富に海外の映像が流れ、数万円払えば飛行機で異国にひとっとび。インターネットなどでは容易に海外とコンタクトを取る事ができます。坂本竜馬の時代に比べたらなんて世界が身近になったことでしょうか。

しかしながら、世界が身近っていってもやってることはお粗末。遠い外国の洪水のニュースを見て「大変だねー」って耳かきしてボンヤリと言うだけだったり、海外旅行してブランド品買い漁るだけだったり、インターネットなのに外国人とのコンタクトを「ノーイングリッシュ!」とか言って極度に避けたり。僕だって名前がpato(ホモ)だから外国人男性とのコンタクトは極度に避けます。「君のお尻キュートだね」なんてヒゲのマッチョ外人に英語で言われたら裸足で逃げ出す。

結局、どんなに便利で合理的な世の中になって世界が身近になろうとも、世界に目が向いてる人は一部の最前線の人だけで、それがビジネスの世界では世界を股にかけるエリートだったり、スポーツの世界ではイチローや松井、YAWARA妊婦だったり、一部の人だけなのです。言うなればこの人達は現代の坂本竜馬。

島国である日本。そういった外に目が向かず中だけでゴチャゴチャする習性があるのは仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、もっと世界に目を向けてもいいんじゃないか。何もイチローみたいに派手でなくても良い、それおれが出来るレベルで目を向けてみてはどうだろうか、そう思うのです。

じゃあ、Numeriを世界に向けて発信しよう!赤鬼ども相手に変な棒出したり入れたりとか書いてやる!明日から英語で日記を書くぜ!と思い立っても英語で日記を書けるはずもなく、いきなり躓いてしまうわけなのですが、そこで諦めてはいけません。何もいきなり上手にやろうとしなくていい。できることからコツコツやればいいのです。

幸いにして、Numeriは海外在住の日本人さんにも数多く見て頂いており、そんな状況を語ったありがたいメールをいただく事があります。

「遠くイギリスの地からいつも見ています」

「私の旦那はアメリカ人ですがNumeriに興味を持っています。Numeri独特の言葉を訳して伝えるのが大変です」

「日本を離れて随分経ちますが、日本の様子が手に取るように分かって面白いです」

「ヘイ、ジョニー!なんだかお腹が空かないかい。ハンバーグでも焼いて食べたいね!そういう時は、ほらこうやって」

「ワオ!車のボンネットで焼くなんて!」

「ほら、ボンネットでハンバーグを焼いてもご覧の通り!」

「信じられない!焦げ目一つないよ!」

「もう、オーリーがあれば安心だね!」

最後の方は若干違いますが、こうやってクソのような文章を書いていても遠く離れた異国で見てくれる人がいるのです。じゃあまずその海外在住のヌメラーさん達に何か出来ないのか。それこそが世界に向けた活動の第一歩じゃないのか、そう思うのです。ということで

Numeriワールドキャラバン2005第1弾

自費出版本「ぬめり」を持って異国を放浪します。さすがに連発だと生命の危険や金銭的問題、仕事を首になる、などの切実な問題がありますので一カ国ずつ、ジワジワとい攻めていきます。

実は、「ぬめり」の販売時に海外からの送金は色々と面倒、という理由で海外の人には無料で本を送っていたのですが、あまりの送料の高さに眩暈がしまして途中で断念、いまなお何名かの方に送りきっておりませんので、いつかそれを届けきる事を目標として活動します。

ということで、Numeriワールドキャラバン2005、映えある第1弾の開催国は、

モンゴル

中央アジアの東部に位置し、国土の総面積156万5,000km、人口約250万人、首都はウランバートル。ゴビと呼ばれる砂漠地帯を抱える。内陸型の乾燥した気候で、夏は40℃近くになる日もある一方、真冬はマイナス40℃を下回ることも。日本ではモンゴルマン、朝青龍、モンゴリアンチョップなどで有名。

ということで、
Numeriワールドキャラバン2005 vol.1

開催地  モンゴル国 ウランバートル(ナイラムダル公園)
開催日時 7月19日 現地時間午後7時
参加表明などは必要ありません、直接集合場所にお越し下さい。本の代金はその時の相場によって異なります。9ドル=9000Tg(トゥグリク)ほどを目安にしてください。

ということで、100%近い確率で誰も来ないことは目に見えてますが、誰も来なかったら10冊ほどのぬめり本を現地人に全部売りつけてきます。ゴビ砂漠を放浪して売ってきます。売り切るまで帰ってきません。

モンゴル相撲で油塗ってヌルヌルになりながら、第二、第三の朝青龍を探してきます!モンゴルで会いましょう!

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