乙女のキモチ
>こんにちはpatoさん。○○県の女子高に通う女子高生です。
アサミさんからのメールはこんなくだりで始まっていた。初夏も過ぎたころ、これから暑くなるぞという季節だった。やはりいくつになっても女子高生からのメールというものは嬉しいもので、ドキドキしながらメールを読み進めていった。
>私はNumeriの大ファンで、学校の友達といつも笑いながら読んでいます。
おいおい、女子高生がこんなサイト読んでもいいのかよ・・・と思うのですが、まあ気にしないで読み進めていきます。
>それで、私たちもぬめっ娘。(patoがプロデュースするアイドルグループ)に入れて欲しいなって思ったんです。
おいおい、ぬめっ娘。に入りたいとは、そんなにまで頭が弱いのか、そんなにまで頭が可哀想なのか、と驚愕することしきりなのですが、ブルブル震えながら先を読み進めていきます。
>でもー、やっぱり入るの無理かなって思ったので、私たちで「ぬめっ娘。」を結成しちゃいました。仲のいいぬめり友達と5人で!
おいおい、すげーよ、自己完結しちゃってるよ!おまけに自主的にぬめっ娘。を結成しちゃってるよ!すげーなー最近の女子高生は、ヤマンバギャルとかどんどん別の次元に行っちゃってると思ったけど、そんなもの比じゃないもの。
>それで、今度秋にやる文化祭で、私たちがステージで歌うことになったんですけど、本家のぬめっ娘。みたいに私たちもpatoさんに歌詞を書いて欲しいなって思ったんです。
うわー、確かにぬめっ娘。には歌詞を書きましたよ、「女の子の本音」という世にもおぞましい歌詞を書きましたよ。いちおー歌詞を載せますけど、
「女の子の本音」 word by pato |
これですよ。ほんとにこんなの欲しいのかよ、と疑いたくなるような歌詞ですよ。マジで言ってんのか、この小娘どもは。
>曲はメンバーの子がつけれるので問題ありません。演奏もできます。勝手なお願いですが、文化祭に間に合うように歌詞をお願いします。本当にお願いします。私たちみんな楽しみにしてるんで。
華の女子高生にそこまで頼まれると弱いものがあります。何とか頑張って彼女たちに素晴らしいステージを演じてもらおうと、僕も必死で歌詞を書くことにしました。ちなみに、
>このメールの内容とか、私たちのこととか日記のネタにしてもらって構いません。やっぱり私たち「頭の弱い子」とか書かれちゃうのかな(笑)
はい、すいません。思いっきり書きました。というわけで、何とか彼女たちの学園祭に間に合うよう、僕も渾身の力を込めて歌詞を書かせて頂きました。5分で。
そんな、勝手に結成された第二のぬめっ娘。に送った歌詞がこちら。切ない乙女心を歌いつつポップに恋愛への情熱が沸いてくるような。そんな恋愛応援歌みたいなノリで書いてみました。
「乙女のキモチ」 word by pato |
これを夏くらいに彼女らに送付し、あとはステージの成功を祈っていました。ちなみに、
>是非、本番はpatoさんにも来てもらって見て欲しいです。日時が決まったら連絡しますね。
と、場所的、時間的関係で行けない事は分かりきってましたが、なんだか嬉しいことが書いてありました。
でまあ、完成を今か今かと待っており、おまけに本番での成功を心から祈っていたのですが、なんていうんですかね、第二のぬめっ娘。に歌詞を送ってから3ヶ月、ピクリとも音沙汰がないんですわ。面白いほどに。たぶんもう、文化祭終わってるよなあ。
まあ、僕も馬鹿じゃないですから、ものすごい政治的配慮で歌詞がお蔵入りになったことくらい分かりますので、今度は来年の文化祭に間に合うようにナチュラルな歌詞を送付しようと思うのです。で、見事に宙ぶらりんになったこの「乙女のキモチ」これは本家ぬめっ娘。の方に歌わせますので、できましたら誰か曲をつけてください、お願いします。