出会い系サイトのメール

出会い系サイトのメール

あいも変わらず全てに対してやる気がなくて、起きるのも食べるのも億劫で、下手したらウンコの後に尻すら拭かない勢いなんだけど、なんだろう尻の穴が痒いです。そんなわけだから、今日も短めに。

外に出るとクソみたいに暑くて、かといって部屋に帰ると意味不明に異臭がして、コンビニに行けば若いバイトの娘に投げるようにして釣りを渡される。仕事に行ってもすることなくて寝るかオナニーするくらい。なんだろう、生きてるのに死んでるみたいだ。

誰か他人と会話することなんて、「お弁当温めますか」「はい」くらいのもの、日本語すら忘れそう。それは良くないと誰かと話したくて実家に電話すれば親父が出て、「今、尻の周りの毛を抜いてた。忙しいんだから後にしろ、パンツはいてないねん」とガチャ切りされる始末。なんだろう、この虚脱感は。

この無力感というか、全てに対してやる気ないってのは言い方を変えると弱ってることに他ならず、普段は気にならないことでも物凄くセンシティブに反応してしまう。普段ならフンッと鼻で笑うようなことでも深く考えてしまう。

僕の携帯電話に次々と着信される出会い系サイトの宣伝メール。これが非常に厄介。僕の携帯のアドレスは聞いた誰もが驚くほど簡単なので鬼のように送られてくる。日に50通は楽勝で越える。

でまあ、この勧誘メールってのが最近は特に巧妙で、「私のシャメです」とか「はじめまして!メールから始めましょう!」とか、一見するとサイトの広告ではなく普通のエロスなメスのメールを装ってやってくる。

でもまあ、「今メールが受信できないの、できたらコッチから返信してくれる?無料だから」とかURLが書いてあって、クリックするとモロに出会い系サイト。無料だからとか言われてるけど、規約をよく見てみると3ページ目くらいの目立たない場所に「1セット300ポイント30000円です」とか書いてやがる。暴利もいいところだ。ふざけるな。

普段元気な僕なら、こんなクソみたいな詐欺メールは無視、もしくはいかに面白く相手するか考えるのだけど、いかんせん弱ってるもんだから死にそうになる。

メールを受信すると、「メールだ!」と誰かが僕にメッセージをくれたと大喜び、小躍りしそうな勢いで受信メールを開くと出会い系サイトの詐欺メール。詐欺の匂いプンプンの腐臭を放つ詐欺メール。この心理的ダメージ、相当なもんだぜ。

そんなこんなで、メールが来るたびに「子猫ちゃんからメールだ!」と喜んでは詐欺メールでガックリするなんて日常を繰り返しております。

そんな折、こんなメールが僕の元に舞い込んでまいりました。

件名:★ついに大人気★ミ

前述したような、普通のナオンからのメールを装った詐欺メールは「Re:」とか「無題」とか「あのさぁ〜」とか「昨日の・・・」とか件名からして意味深なのですが、このメールは直球勝負の件名。一目で出会い系サイトのメールだと分かります。普通のメールを装ってチョコチョコ騙すよりなんぼか好感が持てるってもんです。

で、気になる内容を見てみるんですけど、そこには驚愕の事実が。

本文
昨年から始めた出会える系サイトが、やっと男女比率が6:4で会員数
30000万人になりました。■(以下出会い系サイトのURL)


すげーなー30000万人か!

コレを見た瞬間、驚愕しましたね。もう腰が抜けるかと思った。気力がないとか言ってられない、今すぐ登録せねばって思ったね。だって会員数が30000万人ですよ、30000万人。3億人ですからね。日本中どころの騒ぎじゃない。

へ、下手したら金髪の外人とかいるんじゃないかな。ロシアとかいるのかな、と気が気じゃない状態。勢い余って登録するところだったぜ。

そんなこんなで、あまりにスリリングな出会い系サイトのメールに、冒頭で述べた虚脱感など忘れ、一人でエキサイトしていたのですが、そこに親父から着信が。

「わしやー。あのな、抜きにくいからカミソリ使ったんだけど、そしたら尻のヒダが切れたわ、がはははははは」

なんだろう、この虚脱感は。

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