恋の始まりはライターで
patoさんこんにちは。Numeriキャラバン2004ではお世話になりました、覚えてますでしょうか?実は、今日はpatoさんにお礼を兼ねて報告があります。実はキャラバンで出会った○○さんと付き合っていたのですが、このたび結婚することになりました。出会いのキッカケを与えてくれたpatoさんとNumeriに感謝したいと思います。ありがとうございます。
このようなメールを頂きました。Numeriで出会って恋に落ち、そして結婚する。なんとも物凄い展開に動揺が隠せないのですが、とりあえずおめでとうございますと言いたいです。
それにしても、Numeriで出会った夫婦ってのも物凄いものがありますよね。何かアレでしょ、新婚生活とかNumeri一色で、旦那が仕事を終えて帰宅すると
「ただいまー」
「おかえりなさい、ダイナソー高志」
「おいおい、いい加減、ハンドルネームはやめてくれよ、芳江」
「そうだね、えへへ、メンゴメンゴ」
「うん、もう夫婦なんだしさ」
「じゃあ、あらためて・・・。お帰りなさいアナタ。お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・」
「んー、そうだなあ。今日はこのまま・・・」
「あ、ちょっとまって、そういえばね。Numeriのpatoさんからメール来てたよ」
「またアイツかよ。で、なんだって?」
「うーん、メールすらも長文過ぎて訳分からなかったんだけど。要するに結婚おめでとうってことみたい」
「デカイ顔しやがって。アイツ、俺らが出会ったキッカケみたいに思っていい気になってるよな」
「あら、そんなことないわよ。いい人じゃない、わざわざメールくれて」
「おいおい、おまえ、やけにpatoの肩持つじゃねえか」
「そんなことないわよ」
「まさか、あいつと・・・!?」
「ないってば!」
「そういや、オマエ・・・アイツのファンでオフに来たんだよな」
「なにもないってば!」
「でも・・・」
「あんなキモイヤツ、考えるだけでじんましんが出る!私は高志が好き!だから結婚したんじゃない!」
「芳江・・・・」
「あんなキモイ変態の話はやめて!私は高志だけ!」
「芳江っ!」
「あんっ・・・」
「でるっ・・・!!」
「中に!中に!だしてーー!ダイナソー!」
とまあ、こんな夫婦生活が営まれているに違いありません。うん、誰か散弾銃持ってこい。
それにしてもまあ、以前にも書いたのですけど、恋のチャンスってのはどこに転がってるのか分かったものじゃないですね。こんな変態サイトのオフ会に来て恋に落ちたり人生の伴侶を見つけたりするんですから。
やっぱ、転がってる恋のチャンスを逃さないハンターの目って大切だと思います。何がどう転んでどうなるのか分かったもんじゃないんですから。
つい先日、こんなことがありました。
僕は仕事に行くのにバスを使うことがあるんですけど、ちょうどその日も停留所でバスを待ってたんです。
そこに小股のきれあがったナイスな女性がやって来ました。どうやら彼女も今からご出勤みたいで、バリッと高価そうなスーツに身を包んでおりました。
いい女だなあ、すげえナイスバディでセクシーだ。こういう女と寂れた旅館でしっぽりと身悶えるようにまぐわいたい。できることなら、アナルとか舐めて「腰が抜けちゃう」とか言わしめてみたい。そう考えてました。
しかしながら、今の僕と彼女の間柄は、停留所でバスを待つ他人同士。今すぐ日本沈没クラスの天変地異が来て、「仕方ない、子孫を残すしかない!さあ、脱いで!」ぐらいの状況じゃないと交われそうにない。現時点ではそういう状況なのです。
コレはチャンスだ。コレを逃してはならない。そう思いましたね。これは神が与えたもうた絶好の好機だ、コレを逃したら何のドラマも始まらない。なんとかせねば。とりあえず、何かきっかけを作り、お知り合いくらいにならねば。
与えられたチャンスを逃さず、ガッシリと両の手で鷲掴みにする、その姿勢が大事なのです。
何かキッカケはないものか。なんでもいいキッカケはないものか。早くしないとバスが来てしまう。どうしようどうしよう。キョロキョロと挙動不審に辺りを見回す僕。
美女は停留所に備え付けられたベンチにアンニュイに座っています。で、何かバッグをゴソゴソしだしたかと思うと、中からタバコを取り出してました。さすがナウな美女らしく、見たこともねーよーなデザインのシャレた銘柄のタバコで、これまた気だるくタバコを咥えているんです。
ええなー、タバコが似合うスタイリッシュな美女か。あのタバコのようにチンポ咥えて欲しい。とか悶々と考えてました。まあ、間違いなく今夜のオカズに使いそうな勢いで視姦してました。
すると、美女がおもむろにベンチから立ち上がり、僕のほうにやってくるではないですか。やばい、下劣な空想をし、頭の中で裸にひん剥いていることがバレたか!そう思いました。
「すいません、火かしてもらえますか?」
なんと、美女はライターを忘れてきたらしく、貸してくれと頼んできたのです。キッカケが欲しい、キッカケが欲しいと熱望していたのですが、まさか向こうから話しかけてくるとは。
このチャンスを逃したら一生後悔する、そう思いましたね。とにかく、どうドラマが展開するか分からないけどライターを貸して話しかける、これでいこうじゃないの。なるべく男前の顔でジェントルマンに渡す、で、気の効いた一言でも言えば大丈夫だろう。
ゴソゴソと各ポケットを漁り、必死で僕のライターを探しました。あれ、ないな・・・?どこやたっけな?あ!あったあった!よかったー!
「はい、いいですよ。どうぞ!」
物凄い男前な顔をし、なおかつジェントルマンにライターを差し出しました。
画像
いや、ちょっと、なんですか、これ?
いやね、ポケットまさぐって出てきたライターがコレなんですけど、なんでこんなクリーチャーな逸品が僕のポケットに入ってるのか分からない。男が笑顔でこんなライター差し出した日にゃ、間違いなく向こう側の世界の人間だと思われるじゃないですか。
ああ、そうか。そういやこのライター、先日のオフ会で飛び交ってたんだ。で、タバコ吸うのにライターがないからコレ使って火をつけて、忘れてそのままポケットに入れてしまった。そういうわけか。
と気付いた時には既に遅し。受け取った彼女は顔は硬直し、ワナワナといった擬態語が聞こえてきそうなほど小刻みに震えてました。出産直後の子牛みたいだった。
その彼女の表情を見て思いましたね。ああ、この恋、始まる前に終ったな。と。
結局、僕は恋のチャンスをモノにすることはできませんでした。うまくモノにし、幸せを掴んだNumeri夫妻には最大限の祝辞を述べると共に敬意を表したいと思います。
でまあ、出会うキッカケになった僕に感謝しろとは言わないからさ、あの、その、まあ、なんだ、夫婦の営み?あれをさ、動画にして僕に送ってください。したら、結婚祝いにライターを進呈しますんで。
とにかく、おめでとうございます。お二人さん。末永く幸せに。