patoさんクッキング
最近どうも体の調子が悪いと言うか、体がけだるいと言うか、常に体が重くて仕方ありません。やはり糖尿病の影響なのかもしれません。大好きなコーラを絶ち、不味いと評判のC2にも一切口を付けずに頑張った結果、幾分かは体が軽くなりましたが、それでも健康体とは言い切れない状態です。
これはですね、極度に偏った食生活が良くないんだと思うんですよ。やはり体の基本は食ですから、これを改善しないことには健康体に程遠い。毎日毎日三食全部コンビに弁当、たまに別なもの食べようかなと思ったらコンビニを変えるか吉野家に行くくらい、これじゃあ不健康にもなるってもんです。
ということで、健康体になるべく食生活を改善しようと、ついに僕は自炊することを決意しました。そう、自前でヘルシーな食事を作る。それこそ健康への近道ですし、何より経済的。正に理想のライフスタイルなのです。
一口に自炊と言ってもその道は遠く険しいものがあります。4月の引越し時に鍋などは朽ち果て、新種の生物の原生林みたいになてましたから捨てました。おまけに調味料類も変な虫が浮いてたので捨てました。さらに、冷蔵庫すらありません。このように何もないないづくしの末期的状態ですので、以下のような作戦を立てて自炊に臨まねばなりません。
1.鍋や皿、包丁などを購入する
2.必要と思われる調味料を購入する
3.必要な食材を購入する、ただし、冷蔵庫がないので食べ切る分だけ
4.米を買う
これら全てを達成しようと思うと気が遠くなるくらい金がかかるのですが、とにかくやらねばなりません。健康になるため、長生きするため。
早速、スーパーへと繰り出した僕は、まずは鍋などの調理道具を購入、次いで醤油や塩などの調味料を購入します。この時点で吉野家で豚丼を軽く20杯くらい食えそうな出費になるのですが、初期投資だと思って我慢我慢。断腸の思いで購入していきます。
次に食材です。やはり野菜中心のヘルシーな料理が理想ですから、迷わず野菜コーナーへ。ナスを手にする若奥様を見て異様に大興奮したりしますが、心を鬼にして野菜を選定します。こういうのは安くて新鮮なのを買わないと意味ないですからね。
途中、ピーマンを手に取ろうとしたら、同時に取ろうとした若妻さんと手がぶつかっちゃって
「あ、すいません」(とくん)
なんていう少女漫画みたいな表現出してる場合じゃねえ、と思いつつ何とか買出しを終了いたしました。買ったものは以下の通り
鍋、フライパン、包丁
醤油、塩、コショウ
ピーマン、トマト、キャベツ、ナス、豚肉、米、麺、マカロニ、卵
まあ、この時点で何を作るか決まってないのですが、とにかく良さそうな物を購入しました。男の料理ってのはそんなものです。豪快、コレ即ち男の料理、買い物の段階から豪快でなくてはならなのです。
家に帰り、とりあえず米を炊きます。僕はカメラのことをキャメラと言ったりして欧米よりとは言え、やはり日本人ですから米がなくては何の食事も始まりません。幸い、炊飯器は引越しの際に失うことなく持ってこれましたので、それを使って米を炊きます。
しかし、ココで大問題発生。僕は米を炊くのに計量カップがないとダメなんですが、その計量カップがどこを探しても見当たりません。これがないと1合がどれだけの分量かわかりませんし、入れる水の量すら分かりません。
まあ・・・いっか
男の料理に分量など野暮な話です。全てはだいたい目分量、それで成り立つのが男の料理なのです。適当に「これで三合くらいか」と米を炊飯器にぶち込み、コレぐらいの分量という水を流し込んで炊飯スイッチをオン。計量カップでちょっとパニックになり、米を砥ぐのを忘れてましたがさしたる問題ではありません。
次にメインディッシュの調理に取り掛かります。買ってきた材料を並べ、何を作るか考えますが、なかなか良さそうな案が浮かんできません。ちょっと気の利いたディナーと洒落込みたいのですが、やはり経験が少ないのでなんともしがたい。
ま、焼けばだいたい食えるか
これぞ男の料理。いや、男闘呼料理。とにかく食材を適当な大きさにぶつ切りし、フライパンにぶち込んで炒め始めます。ピーマン、トマト、キャベツ、ナス、豚肉、麺、マカロニ、卵、全部が入った豪快な料理。漁師が船の上で造る料理みたいになってます。
だいたい塩味さえついていれば何でも食えますので、山盛りの食材に塩をボサボサとふりかけて点火。ジュワーとジューシーでワンパクなサウンドが聞こえるはずなのですが、どうにもこうにも鈍い音しか聞こえてきません。
それもそのはずで、どうも野菜類から出る水分と卵が良くなかったみたいで、フライパンの中が汁まみれになってるんですよね。いやはや、水切りとかした方が良かったのかな。
しかし、フレキシブルに対応できるのが男の料理。ちょっとやそっとの失敗でめげていては男の料理などできません。ここはサクッと炒め物を諦め、急遽鍋物に変更。汁でダクダクになっている食材どもに水と醤油を、これまた目分量で追加して鍋っぽくします。これを長時間煮込めば至高の料理ができるに違いない。味見?そんなもんするわけねーだろ。
新たに鍋となったフライパンを監視しながらかき混ぜていると、横のほうからボコボコと小気味良いサウンドが。それと共に米の炊けた香ばしい匂いが漂ってきます。
お、米が炊けたか、どれどれ
期待一杯で炊飯器に目をやると、そこには地獄のような光景が展開されていました。
ギャー!米が溢れてる!
入れる量が明らかに多すぎたみたいで、炊き上がって体積が増した米は炊飯器の蓋を突き破って外へ。おまけに水の分量がどうしようもなく多かったみたいで、もうデロデロの、糊みたいなのが炊飯器から噴出してた。なんか、口から泡吹いている人みたいになってたぜ。
わー、やばいやばい。見事に失敗した!と噴出した米だった何かを必死でふき取り、なんとか食えないものかと思案するのですが、どう考えても食えなさそう。無理すりゃ食えるんだろうけど、貴族な僕の口には合わないだろう、とか考えていると
ジューーーーーー!
先ほど鍋に変更した食材が物凄い黒煙を吹き上げてました。どうも加熱しすぎたみたいで、あれだけあった水気は全て蒸発。焼かれた食材が焦げあがって炭みたいになってました。ってか、最初に油をひかなかったのがそもそもの間違いみたいだ。
わー、どうすんべー、あんだけ金かけて買った食材が全部焦げてるー!米まで大失敗でエライことー。誰かータスケテー!と右往左往していたら、棚の上にあった食器類が全部ガシャーンとか落ちてきて、次々と割れていきました。
ワー!キャー!炊飯器壊れたー!フライパン焦げ付いてもうダメ!ギャー食器までー!ワー!ダメだ−!台所がシュラバラバンバだー!
・・・うん、鍋でお湯沸かしてラーメン食った。
やんごとなき事情により手抜き日記が続きますが、温かい目で見てやってください。っていうか調子悪い。やばいね。
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