恋のチャンスは

恋のチャンスは

「この間のNumeri全国キャラバンで知り合った人と付き合うことになっちゃいました、ウフフ。Numeriのおかげでいい出会いがありました。patoさんありがとうございます」

こういった新手の嫌がらせみたいなメールをこれまでに10通ほど戴いております。下手なウィルスメールより精神ダメージ大。ありがとうございます。

どうやら、先日の全国キャラバンで10組ほどのカップルが成立したらしく、僕がこうやって文章を書いている時でも、彼らは熱心に布団の中で変な棒出したり入れたり、たまに舐めたりしているみたいです。うん、みんな死ねばいいのに。

結局アレだろ、Numeriオフで出会ったカップルなんて

「今日のNumeriの日記さー」

「最近手抜き感が否めないよねー」

なんてデートの度にNumeriを話題にしてるんだけど、そのうち

「なんかさ、もうNumeriとかpatoとか言うのやめねえ?」

「どうして?なんか怒ってる?」

「最近の芳江さー、pato、patoばっかいってんじゃん」

「あー、もしかして妬いてる?かわいいー」

「ばっか、そんなんじゃねえよ!」(顔を赤くしながら)

「あー、照れてるー。かわいいー」

「照れてねえよ!もういいよ!」

「ばかね、私は高志のことが好き。patoなんてただの変態キモオタじゃない。高志のほうがずーっとずーっと素敵なんだから」

「芳江・・・ほんと?」

「あったりまえじゃない」

「芳江!」(ガバッ)

「ああ!」

「でるっ・・・!」

とまあ、こんな会話が展開されているに違いありません。うん、誰か散弾銃持って来い。

それにしてもアレですね、こういった色恋沙汰というか、そのキッカケというか、恋愛に関するエトセトラというか、そういったものに思いを馳せてみると中々面白いなあと思うのです。Numeriのようなウンコサイトのオフ会に来て恋に出会ったりするのですから分からないものです。思うに恋のチャンスとかキッカケってその辺にゴロゴロと転がってるのかもしれませんね。

路上の石の如く転がっている恋のチャンス。それを拾い上げて光り輝く宝石まで磨き上げる、それが恋なのかもしれませんね。拾うも拾わないも本人次第、磨くも磨かないも当人次第。そういうことなのかも知れません。

僕自身は恋多き男で、これまで27年間生きてきて数多くの惚れたり好いたりっていう恋があったわけで、それこそ人生は恋のチャンスに溢れてるって分かってるわけですよ。で、今日はそんな数多くの恋のチャンスの中から、僕の中で一番印象に残ってるのをひとつ。

僕は小学校の頃、後ろの席に座っていた麻美子ちゃんという子のことを好いてました。麻美子ちゃんはそこそこに可愛く、ちょっと内気な子でした。それ故にクラスのアイドル的女の子には適いませんでしたが、それでもコアな人気を誇る女の子でした。

でまあ、人間は実らない恋をしてる時が一番辛く、それでいてハツラツとしている時だって言いますけど、まさにその通り、小学生なりに苦しんでハツラツと恋をしたわけなんですよ。色々とすったもんだがあったりしてな。

でまあ、結局その恋は実ることなんて微塵もなくて、小学生ながらに失恋ブロークンハート。なんてことはない、ありふれた悲しいエピソードの1つになっていたわけなんです。

それから数年、20歳になった時でした。ひょんなことから麻美子ちゃんと再会することになった僕。当然ながら血湧き肉踊り、心踊りました。やっぱさ、幼い頃に好きだった子に再会するなんてさ、極上の恋のチャンスじゃん。

それでまあ、降って湧いた恋のチャンスに張り切ってな、麻美子ちゃんに会いに行ったわけよ。あわよくば一発決めてやる、小学生の頃は無理だったけど、今なら決めたる。それどころかもっとすごいプレイとかしてやるってな。拳握りながら会いに行ったわ。

そしたらな、麻美子ちゃん、ちょーブスになってた。

見るも無残、語るも惨いほどにブスになってた。なんていうか、あの日の面影のカケラもないほど、とにかくブサイクを極めてた。整形手術に失敗したのかと思ったもの。

僕かて人の容姿をとやかく言えるほどの容姿ではないのですけど、とにかく凄かった。で、もう、自分のこと良い人に見せたいっていう思想とか捨ててぶっちゃけて言ちゃうと、ブスになった麻美子ちゃん見て興味がなくなった。微塵も興味なくなった。

もう恋とか愛とか数年ぶりの再会とか恋のチャンスとか、なにそれ?って勢いで、物凄い勢いでテンション下がってた。しかも悪いことに何を間違ったのか麻美子ちゃん、どうも僕のようなカスに興味を持ったらしくて、電話番号教えてくるわ手を?いで来るわ、家まで送って?って上目遣いでモーションかけてくるわ、酷い有様になってた。小学生時代はそっけなかったのにな、女って変われば変わるもんだよな。

「小学生の頃からさー、pato君のこと好きだったんだー」

とかブスが言うわけですよ。ブスが。あの当時僕が話しかけると露骨に嫌な顔とかしてやがった癖に、どの口がそんなこと言いますかってこと言いやがるわけ。

おまけに別れ際に、なんかしらんけどブスが目をつぶって「んー」って感じになっててな、もうどうしていいか分からなくて膝とかガクガク震えててしまってよ、よくよく見たら鼻から鼻毛が出てるんだよ。ブスが、陰毛並に剛毛な鼻毛をニョルンと出してやがるんだよ。もう、近くにあった石でぶん殴って逃げようかと思ったからな。もう許してくれって思ったからな。

結局な、恋のチャンスってのはいっぱいあるんだよ。それこそ鬼のように転がっているわけ。でも、それは転がってるだけではただの石なわけで、鼻毛が出てるブスを殴る石くらいにしかならない。それを拾い上げて磨き上げ、恋という名の宝石にするには様々なハードルがあるわけだ。

それがタイミングだったり、運だったり、お互いの好みだったり気持ちだったり、それはそれは沢山の要素が絡み合って恋になるわけ。

恋のチャンスは沢山あれど、本物になりうるのは数少ない。そういうこっちゃ。

結局、長々と書いてきて何が言いたかったのかというと、Numeriオフでカップルになった人は運良くモノになる恋のチャンスを手に入れられたわけだ。だからな、死ぬほど僕に感謝しろとはいわんから、せめてお互いのプレイを記録したハメ撮り動画を送って来いってこった。うん、それがいいたかっただけ。待ってるから。ずっと待ってるから。

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