Numeriキャラバン2004 Round15

Numeriキャラバン2004
Round15

3月10日で止まっていたNumeriキャラバン2004全国縦断オフの旅日記の続きです。長野甲府と周り、甲府の田舎っぷりに唖然としながら翌日、岐阜に向かうところから再開します。

3月11日岐阜名古屋編

ホテルで目覚めた僕は、そろそろ疲労の限界でマトモに開かない両の眼を無理矢理こじ開け、ホテルを後にした。車を走らせ、岐阜県を目指す。

甲府−岐阜なんちゅーのは文字で書いてしまうと5文字くらいで済んでしまうのだが、実際に走ってみると異常に遠い。お手元に地図などがあるのならば皆さんも見てみるといい。ハッキリ言って尋常じゃない距離だから。誰だ、こんな日程を組みやがったのは。

朝もやの中、舐め腐ってるとしか思えない甲府の町を疾走し、高速道路に乗る。さてさて、そろそ燃料もなくなってきたしガソリンスタンドに行かなくては。高速道路に乗ってすぐのサービスエリアに立ち寄り、燃料を補給する。

「すいませんーん、岐阜まで行きたいんですえけど、どうやって行くのが一番近いんですかね?」

ガソリンスタンドのオジサンに岐阜までの近道を訊ねる。普通に高速に乗っていくのが最良だとは思うのだが、地元の通しかしらない近道があるのかもしれない。スタンド店員と言えば地元の人間、しかも道のスペシャリスト。きっと岐阜へと続く素敵な近道を知っているに違いない。

「あーん?しらねえなあ。ワシら山梨のモンは岐阜なんかいかねーからなー」

と思ったのだが無碍なる返答。こりゃダメだと思った瞬簡にもう一人年配の店員さんがやって来た。

「あー岐阜ならね、高速でずっと行くより早い道があるよ。高速で長野県の松本まで行って、そっから国道で行くんだわ。そっちのほうが断然早いから」

親切に地図のコピーまでくれた店員さん。地図の方は長野を中心とした地図なので肝心の部分が切れてしまっているが、確かに松本から少し西に行けば「岐阜県」と書いてある。なんだ、何も全部高速に乗ること無いじゃないか。店員さんの言うとおり松本から国道で行こう。そう決意したのが悲劇の始まりでした。

店員さんの言うがまま、高速で長野県は松本市まで行って指定された国道をひた走る。普通に走りやすい道で、こりゃナイスな近道だなーとか思っていたら、

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鬼のように豪雪。しかも超絶なるワインディングロード。

なんかね、峠の部分がシャレになってないほどヘアピンカーブの連続で、雪が積もってた。おまけに道路が異常に狭くなるわ、この狭さなのにそりゃ異常だろってツッコミたくなるような大型バスが前を走ってるわ、どう考えても普通じゃない道路が延々と続いてました。前を走るバスが崖から落ちそうになってたものな。

それでもまあ、この峠さえ越えれば岐阜に着くわけだし、あとちょっとで峠を越えそうだし、もうちょい我慢我慢、とスリップしまくる車に身悶えながら峠を抜けましたところ、やっとこさ岐阜県に突入。やっぱ早いじゃねえか、これで岐阜市にも遅刻せずに到着したも当然だなーと喜んでおりましたら、衝撃の案内表示板が目の前に飛び込んで参りました。

「岐阜 140km」

ひゃ、ひゃくよんじゅっきろー!まだそんなにあるのー!

どうもですね、僕が突入した場所、岐阜県は岐阜県なんですけど飛騨高山とかいう場所で、分かりやすく言うとキングボンビーのカウントをリセットする場所らしく、岐阜市は遠く彼方にあるとのことでした。うん、あのガソリンスタンド店員、ペテンにかけやがった。

世知辛い世を憂い、ガソリンスタンド店員と言えども信用ならん、と自分に言い聞かせてドライビング。当然ながらずっと高速に乗っていけば間に合ったものを、変な近道使ったものだから大遅刻。もう見るも無残な遅刻っぷりで岐阜市に到着しました。

おまけに、集合場所の岐阜アリーナ。アリーナと言うくらいだから浜崎あゆみがコンサートするような大体的な場所を想定して探していたのですが、全然見つからない。彷徨い走っていてさらに遅刻してしまいました。

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こんなのが岐阜アリーナですぜ。見つかるわけないだろ。ただの体育館じゃねえか。


15-1岐阜市 岐阜アリーナ
参加人数:14人くらい
売上冊数:0冊
備考
異常な寒さ、大遅刻、在庫なし、にも関わらず10人以上の方々が待っていてくれました。もう大遅刻で、次の名古屋に向かわねばならなかったのですが、さすがにそれもアレなので皆で食事に。横にあった岐阜県庁の食堂で食べようと皆で向かったら、参加者の人妻さんが「旦那が県庁に勤めてます」と言って旦那さん(非ヌメラー)に連絡してくれました。親切な旦那さんで、階下まで案内しに来てくださいました。そこで旦那さんが見たのは限りなく統率の取れてないヌメリオフメンバー、異様なまでの集団。目を見開いて驚いておりました。僕はあの旦那さんの顔を一生忘れない。その後は食堂が営業終了してたので近くの王将で餃子を食べてお別れ、僕は岐阜駅へと向かいました。


このまま名古屋を目指すのですが、遅刻なのに飯なんか悠々と食ってたから名古屋開催まで遅刻するのは確実。おまけに夕刻、車の量も半端じゃないので渋滞は確実。車で行ってはいつ名古屋に到着するのか分からない状況。こりゃJRで行く方が確実だな、岐阜参加者さんの提案を受けて僕はJRで名古屋入りすることを決意するのでした。

岐阜駅の駐車場に車を停め、そこからJRに飛び乗ります。車で行くと渋滞で1時間くらいかかるらしいですが、電車で行けば20分。本当は岐阜−名古屋ってのは近いのです。

そんなこんなで、この旅初のJR利用。微妙に満員な電車に揺られ名古屋の街を目指します。富山、長野、山梨、岐阜などという日本を代表する田舎を駆け抜け、久々に大都市に行くことになります。電車の窓から見える景色も近代的で、なんとなく現代に帰ってきたような錯覚を覚えます。

名古屋駅前にそびえ立つバベルの塔みたいな建物を横目に眺め、タクシーに飛び乗って集合場所であるオアシス21へ。まあ、道路が渋滞してたから遅刻したんだけど、もう普通に遅刻とか仕方ないよね。

そんなこんなで集合場所に行くと、もう、オアシス21がビックリするぐらいに近代的な場所で、闇世の中で燦然と輝いていてビックリしました。そんな中、オアシス21から少し離れた闇の中で蠢く数十人の人だかり。あれがオフ参加者に違いない。「僕参加者です」という顔をしてその人ごみに紛れることで名古屋開催が始まりました。


15-2名古屋市 オアシス21
参加人数:60人くらい
売上冊数:4冊
備考
もちろん、そんな場所に数十人もいるもんだからデフォルトで警備員登場。一時、辺りは騒然となりました。飲み会会場である山ちゃんに移動する際に僕のカバンに入っていたリモコンピンクローターが突如動き出すという大ハプニング。その後の山ちゃんでの飲み会は手羽先喰いながら大盛り上がり。もしかしたら全国ナンバーワンで盛り上がったかもしれない。中学教師がロリコン魂を語ったり、その横で普通に中学生女子がジュース飲んでたり、いきなり更新を始めるサイト管理人がいたり、身スチルのボーカル似の桜井君とキューティクルな女性がやってきて「Numeriの人ですか?」と乱入してきたり。プライベートハメ撮り動画が出回ったり。とにかく凄い状態でした。恐るべし名古屋。幹事をしてくれたまみたんありがとう。あ、あと、使い切れるか心配だった20ユーロはここで飲み会の会費として支払いました。


でまあ、大変盛り上がって二次会に行きたいのも山々だったのですが、何故だか知らないけど翌朝10時に静岡市、なんていう途方もないスケジュールを組んでいた僕、夜移動をしないと間に合いそうになので泣く泣く皆とお別れ、電車に乗って岐阜に帰りました。

岐阜に帰り、駐車場から車を出そうとしたら自動精算器に1000円札しか入らないという衝撃の事実が発覚。しかも持ってるのは万札のみ。こりゃあ駐車代金払えない、車を出せないじゃないか、と辺りを見回すと、両替できるような店がビタイチ開いてませんでした。恐るべし岐阜駅。夜中になると信じられないくらい閑散としてます。

タクシーの運ちゃんに両替してもらおうと思ったのですが、「両替はしないよ」と無下に断られました。冷たい街です、岐阜は。仕方ないので両替できそうな店を探してフラフラと歩いていたのですが、どうもコンビニとかそういったものも全くなく、何故か駅前に山のようにソープランドがあるのみでした。これが有名な岐阜のソープ街ですね。しょうがないので、ソープの呼び込みのオッサンに事情を説明して両替しようと思ったのですが、ここでも断られました。

頭に来ちゃった僕は駅に舞い戻り、先ほどのタクシーに乗り込んで

「1メートル進んでくれ」

で、初乗り運賃を1万円で払って千円札を大量にゲット。駐車場代を支払って車を出し、静岡へと向かいました。

途中、体力の限界のためか浜名湖で力尽き、浜名湖パーキングで車中泊となりました。

静岡神奈川編に続く。

3/11のまとめ
売上冊数:4冊
収入:4000円
支出:3万3千円(食事代、コーラ、高速代、駐車場代、タクシー代、電車代)
所持金:10万円9千円 図書券1000円分

累計売り上げ数:712冊

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