C子

C子

いやー、まいったまいった。何がまいったって職場の同僚ですよ。ホント、今日は同僚にビックリドッキリした1日だった。

まあ、それ以前にビックリしたのがマイルドセブンのデザイン変更なんですけど、僕が常日頃から吸っているタバコであるところのマイルドセブンライトのデザインが大幅に変更されてましてね。朝っぱらから大パニックですわ。

いつもの如く出勤途中に立ち寄ったコンビニで、タバコを買ったんですわ。頭の悪そうな茶髪のアルバイト学生にですね、「マイルドセブンライトひとつ」ってハードボイルドにオーダーしたんですよ。そしたらいつもの定番デザインのマイルドセブンシリーズが棚に無い。バイトの学生は焦るわ、注文した手前僕も焦るわ。下手したら後ろに並んでたスカルノみたいなオバハンも焦ってたかもしれない。

でまあ、なんとかデザインが変わってることに気がついたバイト学生。ホッと胸を撫で下ろしながら新デザインのマイルドセブンライトを差し出してくれて事なきを得たのです。

それにしても、今回のデザイン変更はいかがなものかと思います。マイルドセブンがセブンスターチックなデザインから現状のデザインに変更された時も衝撃を禁じ得ませんでしたが、まさかマイルドセブンシリーズ全てがデザイン変更になるとは。

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左側が旧デザイン、右側が新デザインのマイルドセブンシリーズです。Numeriのサイトデザインにも継承されていることからも分かるように、僕は旧デザインのように左側にラインのように色がついているのが大好きでした。それがこんな品性もクソも無い新デザインになるとは。なんですか、中央のマンコマークみたいな模様は。これは壮大なセクハラですか。マイルドにセクハラですか。

とまあ、異常に話を打線させ、冒頭から怒りを顕にしたわけなんですが、とにかく驚きました。朝っぱらからコンビニで破廉恥なマークを見せつけられ、脱糞するんじゃねえかってくらいに驚きました。でもまあ、その後の職場ではそれ以上に驚く脅威の事態が待っていたのです。

この春から新職場で働くことになった僕。新職場では個室業務を命じられ、今にも朽ち果てそうなクラシックな部屋で1人居眠りしたりオナニーしたりしてるわけなんですが、やっぱ孤独な個室業務と言えども同僚ってヤツは存在するんですよね。それぞれ同僚達も個室で業務にあたっていますから顔を合わせる事は少ないのですが、確かに同僚ってのは存在するんです。で、その同僚にとにかく驚かされた。

僕がこの職場に採用された時、それと同時に10人の若人が採用されていました。つまりまあ、この人たちは同時に入社した同期ともいえるんです。で、この同期の人間の中にとにかくスパイシーなヤツがいる、っていうお話です。

ぶっちゃけ、そのスパイシーな同期ってのが女性なんですが、この人がとにかく変わった経歴を持ってる。便宜上その女性をC子って呼びますけど、すごく変わった人物。

まず、彼女は高校を卒業し、その後単身でアメリカに渡ったそうです。アメリカの大学に通い、語学とアメリカ文化を体得、卒業後帰国して畳屋に就職したそうです。アメリカから畳屋て。アメリカで体得したことをどのようにして畳屋で活かしたか謎なんですけど、とにかくそうらしいです。で、その畳屋を数ヶ月で退職し、現在の職場に正式採用されたらしいのですが、経歴だけでなくその立ち振る舞いまでが全て異様。

初出勤の時、僕ら新人を集めて職場で一番偉い人、つまり社長のお話があったのですが、C子さんはその時点からブイブイ飛ばしてました。もう、疾走というレベルまで飛ばしてました。

僕なんかは、初出勤で緊張、おまけに一番偉い人が目の前に、なんて考えちゃってガチガチ、この人に逆らった明日から無職だぜ、なんて恐れおののいていたのです。もう、社長が尻出せって言おうものなら喜んでペロンと尻出して掘られたと思います。それぐらい服従してた。

でもC子さんは違う。社長の問いかけにも冷ややかな態度、むしろふてぶてしい態度。何か喋ってかと思ったら宇多田ヒカル並に社長にタメ口だし、社長のジョークにもピクリとも笑いやがらねえ。他の9人が顔の筋肉を最大限に活動させて愛想笑いしてるのに、ピクリとも笑いやがらねえ。能面みたいに微動だにしやがらねえ。

でもまあ、そういった物怖じしない態度ってのもアメリカナイズされたものって考えれば済みますし、特異な経歴ってのもちょっと変わった人なら珍しく無いかもしれません。しかし、それ以上に特筆すべきは彼女の外観。

いやな、こういっちゃなんだけどな、ハッキリ言ってすっげえブス。もうなんていうかな、見てて爽快になるくらいのブス。見ててスポーツマンシップにのっとりたくなるほど掛け値なしのブス。言い方を変えると歴史的ブスだからな。

いやね、僕かて人の容姿をとやかく言えるほどの容姿でないことは分かってますよ。でもね、この人だけは言わずにいられないというか、むしろ言った方がいいというか、悪い意味じゃなくて良い意味でブスなんですよ。そう、マジで良い意味でブス。

でな、ぶっちゃけると顔とか別にどうでもよくて、良い意味でブスとか関係ないんだけど、すっげえ巨乳なのよ。これがもう、地方とかによく飾ってあるお化けカボチャを髣髴とさせる巨乳。ABCDEFGとか軽々と超越してるレベルで、さすがアルファベットの国の大学に行ってただけあるよなーって思うほどの巨乳でした。

男ってやっぱどんな場面でもオッバイに興味があるじゃないですか。たとえ愉快痛快なブスでもアルファベットを越える巨乳ですよ。男ってヤツはですね、口ではどんなにカッコイイこと言ってても頭の中はオッパイのことばかり、悲しいかな、そういう生き物なんです。

でまあ、当然ながら僕も社長もその他の男性同期もC子さんの巨乳に視線は釘付け、股間は泉ピン子以上にピンコ立ち。やっぱ巨乳ってすげえよな、あらゆる意味でポテンシャルが高すぎる。

そんなこんなで、言動がおかしい、痛快なブス、ギネス級の巨乳なんていうあらゆる要素をふんだんに備えたゴールドセイントみたいなキャラの出現に動揺を隠せず、この職場でも妙に濃いキャラがいたもんだぜ、などとワクワクやらブルブルやらしたのです。

しかしまあ、完全個室制であるところの我が職場が、当然のことながら同僚どもは互いに顔を会わせることなどありません。つまり、初出勤の時こそC子のファーストインパクトに驚いたのですが、それ以降は彼女と顔を合わせることもなく、平穏な日々が続いたのでした。

しかしながら、今日のことです。いつものごとく個室にこもって平穏に仕事していた僕。その静かな日常の1コマを打ち破るかのように電話が鳴りました。僕の個室にはバッチリと内線電話がついてるんですけど、その電話がけたたましく鳴りました。

「はい、もしもし」

完全に仕事モードな僕は物凄い男前な表情をして電話に出ました。すると、受話器の向こうからは

「Hello」

とか聞こえてきました。電話に出たらイキナリ舶来語ですからね。日本の片田舎で普通に仕事をしてて、内線電話に出たらフレンドリーに舶来語ですからね。もう焦っちゃって焦っちゃって、どうしていいか分からず「・・・・・へロー」とか答えてましたからね。

でまあ、完全にアメリカ留学経験アリのC子の仕業なんですけど、あまり面識無いのにイキナリ内線電話でヘロー、コイツは狂ってるのか。頭の中にロックフェラーでも飼ってるのか。これが世界の警察たる米国のやり方ですよ、恐ろしい恐ろしい。

「パソコンが壊れちゃったみたいなんですけど、ちょっと見てもらえませんか?」

C子の用件は、要はパソコン壊れたから直せよ、おまえ、趣味はパソコンだって自己紹介の時に言ってたじゃねえか、ってことでした。まあ、便利屋みたいなものですわな。

しょーがねーなー、と思いつつ、もしかしたら偶然を装って乳を揉めるかもしれない。そう思ってC子の個室に向かいましたよ。「君の乳首にポートスキャン!」だとか「右の乳をウィルスチェック!」だとか言いながら揉みしだけるかもしれない、そんな下心を過積載にして彼女の部屋に向かいましたよ。

コンコン!

と彼女の部屋のドアをノックし、中に入ったその瞬間でした。

C子のヤロウ、ノーブラでTシャツ姿。もう、たわわに胸だけが別の生物みたいに蠢いてました。Tシャツがケンシロウみたいにはちきれそうでした。痛快なブスによるK点越えの巨乳見せ、しかもノーブラにTシャツ。これが超大国アメリカのやり口です。

コイツは僕を誘惑してるのか、それともこれが世界の標準、いわゆるグローバルスタンダードなのか知りませんけど、とにかくそんなに乳を見せ付けられても困るわけで、乳ってのは隠してるから神秘的で素敵なものなわけで、僕らも憧れるわけで、などと赤面しながら視線を逸らすのが精一杯でした。

「で、パソコンはどこが悪いのですか」

「なんかぁ、すぐにフリーズしちゃうんですぅ」

フリーズの発音が非常によろしく、さすが本場だぜ、などと思いながら彼女のパソコンの画面に目を遣りました。そして、巨乳とかブスとか超越した次元で驚き、腰を抜かす事態となったのです。ハッキリ言って目が飛び出るかと思った。

いやな、彼女のデスクトップの壁紙、黒人マッチョだった。

照り焼きみたいにテカってブーメランみたいなパンツをはいた黒人2人がな、子供が小学校に入学した時みたいな笑顔で股間を擦り付けあってる画像だった。

「おいおい・・・・何考えてこんな壁紙にしてるんだよ、モッコリしてるじゃねえか」

などと腰を抜かしそうになっている僕の背後で、C子は南米に原生する果実のように乳を揺さぶってコーヒーを入れてました。

痛快なブス、巨乳を越えた超巨乳、そしてアメリカナイズされたやり口、そしてマッチョな壁紙。とんでもない濃いキャラが出てきたなーと思いつつ、パソコンのエラーチェックをする僕の姿がありました。ホント、あの壁紙には死ぬほど驚いた。

新同僚キャラC子の今後の活躍に期待しつつ、やっぱコイツは濃すぎる、と驚きを隠せませんでした。

まあ、本当に本日一番驚いたのは、マイルドセブンのデザインチェンジに関する資料を集めようと「マイルドセブンライト」で検索をかけたんですけど、そしたらウチの日記の「マイルドセブンライター」がJT(日本たばこ産業)のサイトの次に出てきたことでした。

こんなクソみたいな日記が出てきちゃアカンだろ。

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