早朝ランニング
いやー、まいったまいった。さっきすげえ頑張って書いた日記がさ、モロに過去に書いた日記と同じだったよ。すげえよな、素で書いたこと忘れてたもの。アルツハイマーかっての。僕ももう年かもしれんね。ダメかもしれんね。
でまあ、さすがにそれではあんまりなので、急遽、別な日記を書くのですけど、アレですよね、年かもしれないで思い出したのですけど、やっぱ27歳にもなりますと色々な箇所で老化現象が見られるものですね。
最近は、階段で3階に上っただけでも息が切れる始末ですし、ちょっと小走りになっただけでもゼエゼエ言ってるし、おまけに腹なんて出まくりやがりまして、ハート様みたいにエライことになってるんですわ。
それでまあ、僕も、このままじゃ良くない、老兵になんかならないぞっていう意気込みでですね、ダイエットや体力増強を兼ねて早朝のランニングを始めたんですよ。
朝早く起きて、朝もやの中を走りくる。犬の散歩をする近所の人と挨拶したりなんかして、すっごく爽やかにランニング。アパート周辺の田園風景の中をですね、歯磨き粉のCMくらいの爽やかさで走り抜けてるんですわ。
普段は出勤直前まで寝てて、途中のコンビニで朝食を買って職場に行く。そいでもって不健康に眠そうな顔して、タバコ吸いながら朝のメールチェックをするのですけど、なんというかそういうのって至極不健全ではないですか。
その反面、早朝ランニングはすげえよ。もう心の底から爽やかな雰囲気になるから。
息を弾ませてランニング、バッチリ目が覚めてから職場に出勤。普段なら「おはよーーーぅ」とか眠気満点で出勤するのですけど、「オッス!」とかすげえ元気イッパイに出勤してるからね。
でまあ、そんなこんなで、最近は早朝ランニングに非常に目がなくてですね、意味不明に5時くらいに起きて、薄暗い中を闇雲に走ったりしてるんですわ。多分、走ってる時の僕はケイン・コスギより爽やかだと思う。
なんていうかね、気持ちいいのな。冬の早朝の冷たい空気の中を、切り裂く一陣の風みたいにして走るの。確かに普段の喫煙とかたたってすぐに息が切れたりとかするけど、確かに足とかブルブル震えてガクガクになったりするけど、それでもやっぱ爽快なのな。
もう、走るの大好き
子供の頃、長距離走とかで無理矢理走らされたりした時は、すっごく辛くて苦しくて、走りたくなんかないって思ったものだけど、自主的に走るって本当に素敵なんだよな。もう、走るの大好き。
でもまあ、走る環境ってのも大切だと思うのですよね。皆さんの大半は都会的でモダンな場所に住んでると思われますので、やっぱ都市部の早朝を走ることになると思うのです。
そうするとあれでしょ、排気ガスとかスモッグとか、ダイオキシンとか蔓延してる中を走るんでしょ。おまけに朝だから道端には生ゴミとか出してあって、それをカラスが突いているような光景を見ながら走るんでしょ。全然爽やかじゃないよね、そういうの。
僕なんかは田舎に住んでますから、それはそれは綺麗な田園風景の中を、ビルとかも存在しないのどかな場所を走るのですよ。新聞配達のバイクしか走ってなくて、綺麗な靄がかかっているようなカントリーな場所をですね、すっごく爽やかに走るの。
やっぱさ、こういう場所を走ってこそ、早朝ランニングって爽やかだと思うよ。
しかもですね、走った先には支流の湧き水というか、小さな河原みたいな場所があるんですよ。まあ、水源地みたいな場所になっているんですけど、水も綺麗で川の生物とかすげえいるの。
ずっと走ってきて乾いた喉をそこで潤す。そいでもって河原の石の上をピョンピョンと渡りながらね、遊んだりするの。早朝から、すっげえ爽やかに。タバコのCMに出てきそうなワンシーンだよ、あれは。
それでですね、この間の話なんですけど、いつものように早朝から「走るの大好き!」と小学生の子供のような勢いで、その河原まで走っていって遊んでたのですよ。
なんかカニの出来損ないみたいな小さい生物がいたりしてですね、そいつを捕まえるのにムチャクチャ一生懸命になっちゃったりして。
「うおっ、コイツ!逃げやがった!」
「まて!ソッチに逃げるのは反則!」
とか、危ない病気の人みたいに、独り言をブツブツ言いながら盛り上がってカニを捕まえていたのですよ。
そしたらアンタ、カニを捕まえようと岩から岩に飛び移った瞬間ですよ。岩に生えてたコケにものの見事に滑っちゃいましてね。ズルンだかモロンだか知りませんけど、そういうコントみたいに見事に川の中に転んじゃったんですよ。
もうな、死ぬほど水が冷たくてな、しかもパンツまでぐっしょり濡れてな。殴打した太腿は痛いし、鼻水が止まらないくらい寒いし、とんでもない状態になっちゃったの。
それだけならまだいいのですけど、見ると靴が片方ないのな。
冷静になって辺りを見回してみると、僕の靴が片方、ドブラコードンブラコーと川の下流に向かって流れていってんの。もう、有り得ない。気付いた時にはかなり下流まで流れていってた。
「まてー!」
急いで水から上がって、走って靴を追いかけるのですけど、水の入ったもう片方の靴が「ジュボッガボッ」とか有り得ない音を出してるのな。しかも水を含んだ着衣は重いし、濡れ濡れなもんだから走っただけで風が当たって寒い。もちろん、片足は裸足だからすげえ痛いし。
そんなこんなで、必死に走って追いかけるのですけど、靴が流れるのがすっげえ早くて、全然追いつけないの。ホント、必死に走って、最初に走ってきた時よりも猛スピードで走ったのですけど、無残にも靴を見失ってしまったのです。
結局、ゼェゼェ言いながら、「走るの大嫌い。二度と走らねえ」と呟き、全身ビチョビチョ、おまけに泥だらけ、靴は片方だけ、意味不明に右手に捕まえたカニを持っているという、全く爽やかでない状態で帰宅した僕は、二度と早朝ランニングなんかしないと堅く心に誓うのでした。絶対に走らない。
あんな岩すら渡れずに転んでしまう、子供の頃はピョンピョンと渡れたのになぁ・・・。
裸足で走った足が死ぬほど痛い。子供の頃は毎日裸足で走り回ってたのになぁ・・・。
そう考えて、自分の老化にまたもや落ち込むのでした。なれないことはするもんじゃないね。
ということで、急遽15分で書いた日記。急いで書いたので微妙に変、しかもIremunの焼き直し、おまけに面白く無いという状態ですが、この時に自分の老化を嘆いていた僕以上に、今の僕は「自分が書いた日記を忘れてもう1回書く」という老化現象に落ち込んでますので、許してやってください。もう死にたい。
2004年 TOP