ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石

今日は映画を観にいったんです。今話題の「ハリーポッターと賢者の石」ですよ。原作とか読んだことないんですけど、アチコチで話題になってますから見たくなるじゃないですか。だからトボトボと独りで観にいきました。

映画館についてビックリ。むちゃくちゃ人が並んでるんです。さすが土曜日です。最近では映画離れが進行し、多くの映画館が閉鎖されていますが、こういったシネコンタイプの映画館は大盛況のようです。

しかも並んでいるのがカップルばっかりなんです。ハリーポッターってラブロマンスなんですか?もう並びながらムチャクチャイチャイチャしてるんですよ。その場でハメ撮りしかねない勢いでした。独り身の僕には辛すぎる行列でした。

あまりにも悔しかったので、僕は映画を見るのを諦め、吉野家で牛丼を喰って帰ってきました。でも後悔なんかしてません。だいたい、「ハリーポッターと賢者の石」なんて見る価値のない映画だと思うのです。まあ、話題になってるからちょっと見てみるかな程度で足を運んだだけで、そこまで見たかったわけではないですし。いえいえ負け惜しみではないですよ。本当にカップルだらけの中並んでまでして見るほどの映画ではないと思ったんです。

大体、こんなクソ映画見るまでもなく題名だけで内容が窺い知れます。本当ですよ。なんならレビューやってみましょうか?ああ、そうですか。じゃあやろうじゃないですか。

史上初?見てもいないのに映画レビュー
「ハリー・ポッターと賢者の石」編


舞台は犯罪都市ロサンゼルス。様々な人種が暮らすこの街では日々犯罪が絶えない。そんな犯罪都市の警察署に勤務する、ハリーとポッター。彼ら二人はロス市警でも有名な凄腕の刑事コンビだ。冷静沈着、射撃の腕も抜群で将来の幹部候補であるハリー、そして無鉄砲で少々荒削りではあるが下町人情に溢れるダメ刑事ポッター。この映画はハリー&ポッターの凸凹コンビ刑事がロサンゼルスを舞台に大暴れする。そんな冒険活劇である。

ある日、勤務をサボってハンバーガ屋で好物のバーガーを食っているポッターの横を1人のいかした美女が通る。

「ヘイ、子猫ちゃん」

美女を見るとすぐに口説くのがポッターの悪い癖だ。しかし、美女もまんざらではない様子でポッターに微笑みかける。しかし、不意に鳴るポッターの携帯電話。美女は去っていってしまった。チャンスを逃したとばかりに不機嫌そうに電話に出るポッター。ハリーからだった。

「なんだよ、ハリーかい。どうしたんだい、せっかく美女が・・・」

「ポッター、事件だ。4丁目のモーテルで娼婦が全裸死体で発見されたんだ」

事件はポッターの大好物だ。ポッターは残っていたハンバーガーを口にくわえロケットのように愛車のシボレーを走らせ現場へと向かった。


「なるほど、酷い殺し方するねぇ」

ポッターは死体を前に楽しそうに笑った。飽きれるほど事件が好きなのだ。その横でハリーは目を背け青い顔をしている。ハリーは優秀な刑事ではあるのだが死体を見るのが苦手なのだ。対照的に全裸死体を興味深く見回すポッター。女性の手に握られた小さな紙切れを見つけた。

「おい、ハリー、見てみろよ」

「なんだい?俺が死体を見れないのは知ってるだろ」

「いいから、見てみろ。こんな紙が女の手に・・・」

その青い紙片は何かの書類の一部のようだった。その紙片には意味不明な文字の羅列の後に、最後にこう記されていた「KENJYANO-ISHI Inc.」と・・・

それは間違いなくロスの中心地に巨大な本社ビルを持つ賢者の石社の表記だった。ベンチャー企業であった賢者の石社は、多くの出資者を獲得し、ヒット商品の開発を成功させ、一躍世界的な有名企業に踊り出た会社だ。社長は女社長であるらしいのだが、詳しいことは公表されていない。何度か経済紙で取り上げられた程度だ。

「どう思う?ハリー?」

「賢者の石社の関係者が犯行に関わっていると考えるのが普通だが・・・」

「逆に罠ってことも考えられるぜ」

「とりあえず調べてみる価値はあるな」

こうしてハリー&ポッターは賢者の石社へと向かうのだった。


なにかと良い噂を聞かない賢者の石社。やはり怪しいとハリーは睨んでいたのだ。しかし、社長に会うことができなかった二人は満足な調査もできないままに署に帰るのだった。

ハリー&ポッターが署に帰ると、署内は大騒ぎだった。なんでも同時多発的に同様の殺人事件が起こったらしく人手が足りない様子だった。そこに若い制服警察官がやってくる。最初に殺された娼婦の検死結果がでたのだ。

「なにぃ?胆嚢が全て取り除かれていたぁ?」

ポッターは信じられないとでも言いたげな表情で叫んだ。間違いない、自分は死体をくまなく調査した。しかし外科的手術の痕跡など全く見られなかった。なのに内臓の一部が取り除かれてるなんてあり得ない。

そして後発して起こった殺人事件の被害者全てが胆嚢が取り除かれていることが判明する。被害者は女性に限らず、年代もバラバラであった。

その後も捜査を続けるハリー&ポッターはいよいよ核心に迫る。この辺はまだ見てない人のために詳細には触れないが、やはり犯人は賢者の石社だったのだ。しかし、証拠がない

深夜に、裏口から賢者の石社の本社に侵入するハリー&ポッター。最新のセキュリティ設備を兼ね備えたビルを攻略していく彼達の姿は見逃せない部分だ。そして物語はいよいよクライマックスへ。

賢者の石社は国際的商社を装ったカルト教団だったのだ。そして彼らが求めるのとは選ばれしものの胆石。胆嚢にたまる石だ。未来の教祖となるべき人間の胆石は「賢者の石」となり、神がかり的な力を発揮する。と預言書に記されている。彼らは預言書に従い賢者の石を探し、未来の教祖を探していたのだ。それが今回の奇妙な連続殺人事件の真相だったのだ。

そして核心に迫ったハリー&ポッター。いよいよ現在の教祖と直接対決。それは賢者の石社の女社長であった。そして・・・冒頭でポッターが出会った美女「子猫ちゃん」だったのだ。

息詰る信者との攻防戦。そして預言書によると賢者の石がポッターの体内にあると判明する。多数の信者によって分断されるハリー&ポッター。ハリーは落とし穴によって地下室に落とされ、ポッターは捕まってしまう。

ビルの最上階で賢者の石を取り出す儀式を行おうとする女社長と信者達。ポッター絶体絶命だ。

そしてハリーは地下室で謎の美少女と出会う。彼女も賢者の石社に恨みを持っているらしく、女社長によってこの地下室に落とされたのだ。二人は協力して地下室から脱出しポッター救出に挑む。

見所はここでの美少女のカンフー的な身のこなしです。なんでもCGやスタントマンを一切使ってないそうで、それであんな幻想的な動きができるんですから凄いです。

まあ、レビューはここまで、ラストをいっちゃったら見ていない人に悪いですから。最後にポッターが言い残したセリフだけを抜粋します。

「賢者の石はみんなの体内にあるのさ、黒人も白人も関係ない」

感動しました。

レビュー終わり

どうだっただろうか。細部に少しの違いはあるかもしれないが、大筋としてはこんなものだと思う。これを見て興味が湧いた人は是非とも観にいって欲しい。ただし、カップルでは行くなよ。

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