男らしさ

男らしさ

唐突なようですが、男らしさって大切だと思いませんか?それと同等に、女らしさというのも大切なのですが、じゃあ、「男らしさ」「女らしさ」っていうのは何なんだよ!というツッコミが入りそうになるのですが。これは正直いって僕にはわかりません。分かりかねます。

ただ、男らしいというのは常に男性の中に憧れとしてあるわけですよ

「おニイちゃん、男ならバーンと気前良くいかなきゃよー」

とか電気屋の人に言われて巨大な冷蔵庫を買わされたりとか、すべては「男なら」というフレーズが 「よーし、俺も男だし、いっちょ買ったるかー!!」 などと訳の分からない決意を奮い立たせるわけですね。

このように、「男」というのは男性にとって重要なウェートを占めるわけですよ。
逆に女性にとってはどうなのか、僕は女性ではないのでわかりませんが・・・。
と、いうわけで、今日は実例で「男らしい男」というのを紹介したいと思います

中学校の時、年に一回ほど、身体測定という行事があった。これは、誰しもが経験していると思うが、とっても面倒なもんである。 この身体測定では極めて非日常的なものであり、普段見る事は出来ないドラマが数多く存在する。一つに、服を脱ぐというのが要因であろう。

いつもは制服なんかを着ている学校で、突然パンツ一枚の裸になるのだから非日常的である。

とんでもなく体毛が生えはじめている猛者や、 色白なもやしっ子 まで様々だ。女性だって胸が膨らみ始め、なにかと友達同士で「智子の胸おっきー」などと触りあったりするのだろう。 なかにはパンツに変なシミをつけてる奴だっている。 しかし、こんなサムライどもを超越する、ドラマを演出した男がいた。

ヤツの名はM。こいつが結構、ガキ大将チックなヤツで、いつもリーダーシップを取っていた。 結構、暴力的な所もあり、タイプ的にはジャイアンのようなカンジなんだけど、なぜか皆には慕われていた。

身体測定内のプログラムに内科検診というものがあり、医者が来てチョロっと診てくれる。
この時に初めて服を脱ぎパンツ一枚になるのだが、メークドラマはここにあった

内科検診に向う道中、Mは

「ガハハ、医者のクソジジイなんか俺がぶん殴ってやるぜ!!」

などと訳の分からない勇ましさを披露していたのだが、突然、内科検診の部屋に入った途端に元気がなくなった。俺は、おかしーなーなどと不審に思いながらも、とっとと服を脱ぎパンツ一枚になっていた。全員がパンツ一枚になったのだが、なぜかMだけズボンをはいた状態で佇んでいた。それを見た保健のクソババアが

「M君、どうしたの?恥ずかしがってないでズボンを脱ぎなさい」

とまくしたてたのだ。しかし、Mは譲らずズボンを脱ごうとはしなかった。

「はやく脱ぎなさいっ!!」

クソババアがコメカミに血管を浮き立たせて怒り狂う。
その様に、ついに根負けしたMは渋々とズボンを脱ぎ始めたのだ。

次の瞬間、誰もが予想だにしなかった、ドラマが起きる。一同に旋律が走った。

中学生ぐらいになると、パンツはトランクスタイプだったり、ブリーフタイプだったりするのだが Mのパンツは違っていた。タイプで分けるならばブリーフなのだが 色がピンク色さらに薄っすらと花柄のプリントが!!さらにトドメとばかりに、フリルのような物がパンツ全体にあしらってあった。もう一見して860%女物の下着であることは間違いないのである。その場にいた全員が

「それ母さんのパンツだろっ!!」

と心の中でツッコミを入れたのは間違いないだろう。

もし、俺が身体測定の時に誤って母さんのパンツなんかはいてきちゃったら、恥ずかしくてもう生きていけない。一目散にその場から逃げ出し、家に帰って転校の手続きをとっていることだろう。しかし、Mは違った。

ここからが男の見せ場である。彼は何も恥じることなく、さも平然に真っ直ぐ前を見つめていた

「ん?母さんのパンツだよ、悪い?はき心地いいんだぜ」

とでも言いたそうな表情である。

フリルつき花柄パンティーをはいたガキ大将の仁王立ち

これにはとても「男」というものを感じてしまった。やはり男らしさは非常時であるほど大切である、そんなことを痛感した事件であった。
世の男性諸君、いかなる時も男らしく生きようじゃないか

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