アイドルからの電話

アイドルからの電話

さあ、ちょっと遅れた感はあるのですが、12月になりましたね。12月といえばみなさんお待ちかねのあの日があります。そう、12月25日は「昭和の日」です。1926(大正15,昭和元)年、大正天皇が崩御し、皇太子であった裕仁親王が即位しました。 早くから「新しい元号は『光文』になるらしい」という情報を得ていた東京日日新聞(現在の毎日新聞)は「元号は『光文』に決定」と報じました。しかし政府は元号を「昭和」と発表したため、この「大特ダネ」は「大誤報」となってしまい、編集主幹の木戸元亮は責任をとって辞任しました。 「光文」は新元号の候補の中にありましたが、政府ではすでに「昭和」に決定していました。しかし、東京日日新聞の報道から政府の公式発表までの時間があまりに短かったことから、「もともと『光文』に決定していたものが、新聞で先に報道されてしまったため『昭和』に急遽変更した」という噂が生まれました。 らしいです。12月24日は勿論、「昭和の日イブ」です。まあ、そんなことは良いとして、さすがに師走になりますと、暇な僕でもそれなりに忙しくなってまいります。今日も日中は忙しく仕事をしておりました。すると、滅多に鳴らない僕の携帯が鳴るではありませんか。おいおい、どこのレィディだい?などと思いながら携帯の画面を見ました。

着信中
安倍なつみ
090-××××-××××

え!!!?ナッチから着信ですか!?(・・・・とくん)←心の揺れ

どうしよ、どうしよ。っていうか、一体ナッチは何処で僕の携帯番号を知ったのでしょうか?ってか俺はいつの間に登録したんだ?
落ち着け落ち着け、とりあえず電話の相手がなつみであると仮定しよう。
ならば軽快かつ巧妙で楽しくハートフルな話題でなつみを釘付けにしなくてはならない。電話の応答一つで人生が変わる事だってある。綿密にシミュレートしなくてわ。

ガチャ
「もしもし」
「もしもし?patoさんですか?」
「はい、そうですけど。おたくは?」
「よかったぁー、間違ってたらどうしようかと思っちゃた。モーニング娘の安倍です」
「え!?」
「・・・NUMERIのpatoさん・・・ですよね?」
「そうだけど」
「なんかイメージしてた声よりずっと渋いから・・・やだ、私ったらなに言ってるんだろ、ごめんなさい」
「どこでこの番号知ったの?」
「えっと、patoさんの電話番号って、イロイロなサイトで出回ってるんですよ。有名人の電話番号を交換するようなサイトとかで。私も半信半疑でかけてみたんですけど、ホントにpatoさんに繋がるなんて・・・よかった」
「ふーん、そうなんだ」
「あ・・・やっぱり迷惑ですか?ごめんなさい」
「いや、そんなことないけど」
「なんか、対応が冷たいから・・・」
「そう?いつものことだけど」
「イメージしてたよりずっとクールな人なんですね」
「幻滅した?」
「ううん、ますます興味がわいてきちゃった・・・・かな?」
「かな?ってなんだよ、かな?って」
「エヘヘへ、ひ・み・つ」

きっとこんな会話が交わされるはずです。
最初は緊張気味の二人。
しかし上質の会話は恋のエッセンス。次第に二人の心はほぐれていくのだった。
よし、完璧。電話を取ろう。

まてよ・・・。デートとかに誘われた場合はどうすればいんだ?誘われてイキナリ飛びつくのも飢えてるようでカッコワルイ。かといって無下に断るものなんだしな。 よしそれも想定してシミュレートしなくてはな。

「patoさん・・・今度の週末空いてますか?」
「ん・・・?どうしたの?なんかあるの?」
「暇だったら、一緒に遊園地なんてどうかなぁ・・・って、ごめんなさい忙しいよね」
「いや、暇だけどさ、うーん・・・・遊園地ねぇ」
「・・・やっぱり子供っぽいかな?」
「いや、そんなことないよ。行こうよ、遊園地。晴れるといいね」
「うん、晴れるといいね。わたしお弁当作っていっちゃう」
「おいおい、大丈夫かー?」
「あー言ったなー。こう見えても料理得意なんだから」
「ほんとかよー?腹痛薬持っていかなきゃな、怖い怖い」
「もう!しらない!!」

完璧。PERFECTです。 さあ、ばっちり来い。心の準備はできた。いくぞ、なつみ

ガチャ 「もしもし?」
「あ、もしもしー俺だけどさー、飲みにいかねぇ?」

友人でした。
どうやら新手の嫌がらせらしく、デスクの上に置きっぱなしだった僕の携帯をいじって、彼の番号の登録名を「安倍なつみ」に変えたらしいです。
もうご立腹ですよ。俺の妄想をどうしてくれるんだっていうんだよ、俺となつみの時間を返せ。

「ふざけんなよ!俺の なつみを返せ!」
「はあ?なにそんなに怒ってるんだよ」
「お前は俺と なつみの純愛を踏みにじったんだ、責任取れ!」
「ああ、あの携帯のイタズラか?」
「そうだよ、お前、孫の代まで呪うぞ」
「わかったよ、すまんかった。どうやって責任取ればいいんだよ」
「お前が なつみになれ」
「はぁ?」
「お前は今から なつみだ、わかったな」
「・・・・・・わかった」
「よし、じゃあ最初からやり直しだ、あくまでも なつみらしくな」
「もしもし?」・・・・・・・(以後上のような妄想内容の会話が実際に行われました。男同士で

人の携帯にイタズラするのはやめましょう。
変態アイドルオタクが怒ります。

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