約束-Promise-
ケース1:ヒーローとの約束
正彦:「僕もお外で遊びたいんだい」
母:「だめよ、まーくんは病気なんだから」
正彦:「やだいやだい、僕もお外で遊びたいんだい、ワーーーン」
医者:「どうしたんだい?正彦君。またワガママ言ってお母さんを困らせてるのかい?」
母:「先生・・・・本当に・・・正彦の病気は治るのでしょうか・・・?」
医者:「大丈夫、正彦君の病気は手術さえすれば確実に治りますよ」
正彦:「やだいやだい!お外で遊ぶんだい。病院も先生も看護婦さんも大嫌いだ!手術なんか嫌いだ」
母:「申し訳ありません、先生・・・・、このこったら手術が嫌だって・・・」
正彦「やだいやだい!今すぐ遊びたいんだい。手術なんか受けないもん」
母:「正彦!いい加減にしなさい!」
医者:「まあまあ、お母さん。・・・そうだ、正彦君。今日はね、凄い人が正彦君のお見舞いにきてくれたんだよ」
松井選手;「こんにちわ、正彦君」
正彦:「あ、ジャイアンツの松井選手!」
医者:「どうだい?ビックリしたかい?」
母:「すいません、お忙しいのにわざわざ息子のために・・・」
松井選手:「いえいえ、いいんですよ。僕も子供の頃は正彦君みたいにワンパクでしてねー」
正彦:「松井選手だ松井選手だ、わーい」
母:「息子は松井選手の大ファンなんですよ」
松井選手:「正彦君、手術を嫌がってるんだって?」
正彦:「・・・・・・・・」
松井選手:「ダメじゃないか、手術を受けさえすればいくらでも外で遊べるのに」
正彦君:「だって・・・だって・・・手術ってお腹を切るんでしょ、怖いよ」
松井選手:「大丈夫、正彦君ぐらい勇気があるなら手術なんて屁でもないさ」
正彦君:「怖いよ、僕、勇気なんてないもん」
松井選手:「じゃあ、こうしよう。僕が今夜の試合でホームランを打ったら、手術受けてくれるかい?」
正彦:「うん・・・松井選手がホームラン打ってくれたら僕も手術を受けるよ」
松井選手:「よし、男と男の約束だ、ほらサインボールだ」
正彦:「ありがとう」
その夜、松井選手は第4打席でライトスタンドに特大のホームランを打った。1人の少年のためだけに・・・・。
それを病室のテレビで見ていた正彦君は、
正彦:「お母さん、僕・・・・手術を受けるよ、松井選手と約束したんだ」
母:「まあ、この子ったら」
医者:「うんうん、いい子だぞ、正彦君。今度はキミが約束を守る番だ」
こうして正彦君の手術は成功し、半年後には外で遊べるようになるまで回復するのでした。
1人の少年との約束を守った松井選手。まさにヒーローだ。
ケース2 テキストサイト管理人との約束
正彦:「僕もお外で遊びたいんだい」
母:「だめよ、まーくんは病気なんだから」
正彦:「やだいやだい、僕もお外で遊びたいんだい、ワーーーン」
医者:「どうしたんだい?正彦君。またワガママ言ってお母さんを困らせてるのかい?」
母:「先生・・・・本当に・・・正彦の病気は治るのでしょうか・・・?」
医者:「大丈夫、正彦君の病気は手術さえすれば確実に治りますよ」
正彦:「やだいやだい!お外で遊ぶんだい。病院も先生も看護婦さんも大嫌いだ!手術なんか嫌いだ」
母:「申し訳ありません、先生・・・・、このこったら手術が嫌だって・・・」
正彦「やだいやだい!今すぐ遊びたいんだい。手術なんか受けないもん」
母:「正彦!いい加減にしなさい!」
医者:「まあまあ、お母さん。・・・そうだ、正彦君。今日はね凄い人が正彦君のお見舞いにきてくれたんだよ」
pato;「こんにちわ、正彦君」
正彦:「あ、NUMERIのpatoさん!」
医者:「どうだい?ビックリしたかい?」
母:「すいません、お忙しいのにわざわざ息子のために・・・」
pato:「いえいえ、暇ですから。僕も子供の頃は正彦君みたいにバカでしてねー」
正彦:「patoさんだpatoさんだ、わーい」
母:「息子はpatoさんの大ファンなんですよ」
pato:「正彦君、手術を嫌がってるんだって?」
正彦:「・・・・・・・・」
pato:「ダメじゃないか、手術を受けさえすればいくらでも外で遊べるのに」
正彦君:「だって・・・だって・・・手術ってお腹を切るんでしょ、怖いよ」
pato:「大丈夫、正彦君ぐらい勇気があるなら手術なんて屁でもないさ」
正彦君:「怖いよ、僕、勇気なんてないもん」
pato:「じゃあ、こうしよう。僕が今夜アップするテキストはキミのために書き上げる、それで大ウケしたら、手術受けてくれるかい?」
正彦:「うん・・・patoさんが大ウケさせてくれるなら・・・僕も手術を受けるよ」
pato:「よし、男と男の約束だ、ほらサイン入りそうめんライターだ」
正彦:「ありがとう」
その夜、patoは渾身のテキストを書き上げ、アップした。1人の少年のためだけに・・・・。
それを病室のパソコンで見た正彦君は、
正彦:「つまんないね、これ」
母:「そうね、クスリとも笑えないわ」
医者:「けしからん」
こうして正彦君は手術を受けることなくこの世を去った。母も医者もpatoを恨むのだった・・・・。
結論: ダメだ、俺じゃあヒーローになれねえ