二次元のリアルさ

二次元のリアルさ

こんにちわ、開設以来初めて日記をサボってしまいました。すいません。東京ディズニーシーに行ってました。さて、すでに話題遅れの感はありますが、映画「FINAL FANTASY」が見事にコケましたね。

全編フルCGを売り文句に、リアルなCGキャラたちが繰りなす冒険映画。確かに期待はしたのですが、僕も結局観にいきませんでした。SQUAREは、この映画での大幅な赤字を発表、映画部門からの撤退を表明しました。完全に白旗です。

日本に先立って公開されたアメリカでの評判もイマイチでして、「リアルな人形劇のようで気持ち悪い」という意見もちらほら出たとか出なかったとか・・・・。

最近ではPS2やCUBE等に代表される次々世代ゲーム機のリアリティの向上は目を見張るものがあります。FF10にしてもリアルなキャラ表現がCGでてんこ盛り状態でした。この辺の表現技術の向上はゲームマニアとしてはたまらないものがあります。しかし、いざキャラに目を向けると、やはり気味が悪いという感はぬぐえません。

つまり、ユーザーはCGにリアリティを追及するものの、キャラに関してはリアリティを追求せず、デフォルメされたものを好む傾向にあるということです。「みんなでGOLF3」はPS2になって格段に風景や芝生、水の景観などがリアルになりましたが、キャラは相変わらずのアニメキャラで、バックグラウンドのリアルさからは明らかに浮いています。

エロマンガに例えますと、劇画調のエロ漫画は、既に旧世代のもので、一部のマニアにのみ受け入れられているという現状がありまして(参考資料ちゆ12歳さん 30年前のエロ本)、現在では、「漫画エロトピア」などの一部のマニア向け官能漫画以外は駆逐され、デフォルメされた二次元美少女の痴態を描いたものが受け入れられています。

つまり、女性器を詳細に描くのはグロくて萌えないが、縦線だけで表現されると激しく萌えるということです。

二次元キャラに対する思い入れは、完全に技術の進歩とは反対方向に行ってしまっているわけですが、これはなにも二次元に留まっているものではないと私は思います。

現在、売れているアイドルたちを見ますと、ある意味顔がリアルではないのです。どこかデフォルメされた、いうなればマンガのような顔をしたアイドルが大衆に受け入れられる傾向にあるのです。まあ、アイドルたちも二次元で見ることのほうが圧倒的に多いですから二次元キャラだと言ってしまえばその通りなんですが、現実に存在する人間に二次元キャラと同等の要求をしてしまう現状に非常に危険を感じます。

そうなると、数年前に見事にコケたバーチャルアイドル伊達杏子のような二次元に特化したアイドルの時代が本当にやってくるのかもしれません。そうなったらちょっと嫌だなぁ・・・と思う今日この頃なのです・・・。

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