貧しさに負けた

貧しさに負けた

人間、貧しさに負けた時ほど悔しく、悲しいものはありません。
自分の不甲斐なさを呪い、自虐感でイッパイになる想いです。

それをバネに新たなるステージへジャンプアップしようと野望を燃やす人
逆に打ちのめされ、全てに対し後ろ向きになってしまう人
多種多様ですが、そこが人間の面白いところなのかもしれません。

先日、カキモノコーナーの新企画として「目指せ最強のツワモノ」という企画を考えたのですけど。
この企画、本当のツワモノとして他人から敬われるような人物とは何か?そして、そういう男になりたい
という理想を求めて書き上げるつもりで企画しました。

しかし、発想が貧困な私では「最強のツワモノ像」というものが浮かんでこず、悩み苦しみました。
そこで困った時の友人頼み、ということで友人に「最強のツワモノ」とはなにか?とリサーチしました。

もうでるわでるわ、多種多様、ユニークなツワモノ像たち。
これらを全て実践していけば必ずや面白いネタになる!そう確信しました。

イロイロな意見を聞いたのですが、

その中でも一番実現が容易そうなツワモノチャレンジを手始めにやることにしました。
その内容とは「エロビデオを一気に30本借りれればツワモノ」というものでした。
こんなもの楽勝です。

さっそくレンタルビデオ屋に行った私は、
昼間でありながら一直線にピンクコーナーに向かい、お気に入りのビデオを物色します。
いつもなら5本に絞るところですが、今日は30本も借りられるのです。

あの子も借りたいがこの子も捨てがたい
でも、これを借りると6本になっちまうし・・・。
といった悩みとも無縁。借りたい放題です。

と、思ったのですが30本借りるといっても一本たりとも後悔したくない、それがプロです。
ええ、2時間かけて選びましたよ。
まあ、5本借りるのに1時間かけることもありますし、やはりサクサクと決められたのかもしれませんえ。

で、カゴ3ついっぱいにAVをてんこ盛りにしてカウンタに行きましたよ。
すました顔で会員証を出す僕。

驚きの表情を隠せないまま二人掛かりで貸し出し作業に追われる店員。
爽快な光景です。

財布を見てゾッとしましたよ。

680円しか入ってないんです。

680円ですよ、680円。

エロビデオ30本どころか3本も借りられないですよ。
企画の勢いに興奮するあまり、お金持ってないのを忘れてましたよ
もう目の前が真っ暗になりましたね。
貧しさに負けるとはこのことかと。

泣く泣く店員さんにキャンセルを告げて、
全てのビデオを戻しに行きましたよ・・・・。
またマイナーな作品とか分類が難しいヤツとか返す場所がわからないんですわ。

ホント、死ぬほど恥ずかしいとはこのことですよ。
母親に自慰行為を見られた時以上に恥ずかしかったですよ。

こうしてせっかく考えついた企画「目指せ最強のツワモノ」は
チャレンジ一発目から貧しさという壁にぶち当たり挫折
お蔵入りとなりました。

僕は「打ちのめされ、全てに対し後ろ向きになってしまう人」のようです。

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