日本流行色協会

日本流行色協会

女性のファッション誌などを見ますと、
「今年の流行色はオレンジ」ですとか
「今年の秋は黒で決めてオトナっぽく」
などのセリフが踊っているのを見かけます。

毎年、流行色と言うのは季節ごとにありまして、
今年の冬は赤が流行だとか
秋は白が流行だとか
一貫した季節ごとの流行色があります。
店頭には流行色の服がならび
人々はこぞって購入し身にまといます。

僕はとても疑問でした。
一体誰が流行色を決めているのか不思議でした

日本人の嗜好がある色に向かって働き、
それが大きなムーブメントとなって流行色になる
そう思っていたのですが、

そうだったらここまで足並みが揃うこともないでしょう。
そこで調べてみたところとんでもない事実がわかりました。

知っている人は知っているかもしれませんが、
日本流行色協会という組織があります。

どうやらこの組織が流行色を決めているようです。

委員会では二年ほどまえから流行色の選定に入ります
つまり、今話題になっている流行色は二年前から仕掛けられているということです

国際流行色委員会の選定色や動向調査、トレンドを考慮し
具体的には1年前から色の選定に入ります。
そして一年の間に企業は商品開発等を行い
市場へと出回るわけです。

この組織、ファッション関連企業から繊維企業、
印刷業界や専門学校など多くの企業が会員でして
委員会を形成しております。

当然、繊維屋としましては、売れ行きの悪い色なんかを流行色にして欲しいでしょう。
ファッション企業としては、やはり流行としての説得力がないとまずいですから、
一般に受け入れやすい色にして欲しいという願望があると思います。

例えば、繊維業界ではこげ茶の繊維が余っている状態で、どうしてもオバサン相手の服にしかできない
という状況が続き、こげ茶を流行色に指定し若者向けにも・・・などと画策します。

いやいや、こげ茶が流行じゃあダメだ。もっと若者に受け入れやすい白やピンクを流行色にすべき
などなどファッション業界から横槍が入り、

いやいや白は去年も流行色にしただろ、あんまり同じ色が続いちゃダメだ

などなど、それぞれの思惑が交錯し激しい議論になる
そう邪推してしまいがちです。

それにしても、組織的に流行色が決められていたと言う事実に驚きを隠せないのですが、
流行色を身にまとっている人というのはナウい人ではなく
単にそういった思惑に踊らされている人ということになります。

本当のファッションとは自分の信念に基づき、本当に自分に似合った色を身にまとう事だと思うのですが、
せめて色ぐらい他人に決めてもらうのではなく、自分の好きなように選びたいものです。

わしゃ青色が服としては好き

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